為替相場を見るとき、「円高」「円安」といった表現を目にします。
ニュースでよく「現在のドル円相場は前日比50銭安の115円60銭となっております」といった言い回しを聞きます。
この場合「50銭安」なので、ドル円のレートが単純に下がったと思いがちですが、実はその逆で、ドル円相場のレートが上がって円安となります。
本来、ドル円の場合はドルが上がり下がりする相場ですので「米ドル高」「米ドル安」と表現すべきなのです。
日本では国内向けに「円高」「円安」と表現しているため、ドル円相場のレートが上昇した場合は「米ドルが対円で価値が高くなった」ことを「円が対米ドルで価値が低くなった」と表現をしているためです。
すなわち「ドル円レートの上昇」=「ドル高」=「円安」、「ドル円レートの下降」=「ドル安」=「円高」ということになります。
為替レートは2国通貨間の交換レートであるため、両通貨の需要と供給の関係でレートは刻一刻と変動しています。
ドルと円の為替取引であれば1ドル=110円50銭と1銭単位まで表示されます。
ニュースなどでよく見る為替レートは"1ドル=110円50銭-55銭"と表示されていますが、これは2WAYプライスといって、為替レートの提示者側からすると1ドルを"110円50銭で買いたい"、または"110円55銭で売りたい"との意味を表しています。
したがって "ドルを買う場合には110円55銭"、"売りたい場合には110円50銭"で売買することになります。
売りたい人のレートを「ビット(Bid)」、買いたい人のレートを「アスク(Ask )」といい、売買値の5銭の開きをスプレッドといいます。
特に個人投資家が金融業者と取り引きする場合、2WAYプライスの元では、買いたい値と売りたい値が同時に提示されますので、売買希望者は「買い」か「売り」かを判断し、選ぶことができます。
仮に「買い」か「売り」かどちらかしか提示されない場合は、売買する人が一方的に不利を被ることになりますので、2WAYプライスの提示はレート提示者側の「透明性」の象徴ともいえます。
それでは為替レートとはどんな仕組みで決まっているかというと、いわゆる外国為替取引市場の、例えばドル円相場において、世界中のトレーダーの間でドルを買う需要が円を買う需要を上回れば、ドル高円安となりドル円のレートは上がっていきます。
通貨の需要は様々なところで起こっているため、買い売りのバランスにより常に為替レートの変動は起きています。
売買があれば、利益と損失が発生します。
1ドル=110円50銭でドルを買って、1ドル=110円55銭でドルを売った場合、1ドルあたり5銭のもうけがでます(手数料等を無視します)。
これが「為替差益」です。
「安く買って高く売る」のが売買の基本ですが、場合によっては買ったときよりも安い値段で、たとえば1ドル=110円50銭でドルを買って、1ドル=110円45銭でドルを売らなければならない場合、1ドルあたり5銭のマイナスになります。これを「為替差損」といいます。
為替は時々刻々とレートが変動しますので、外国為替取引には「為替損益」が発生するのです。
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